2017年 05月 10日
田舎の犬 |
死んだ親父が晩年、家で飼っていたマルチーズをかわいがっていて
「オレの犬」と言い出した。
散歩に連れて行くと、「大五郎」に逃げられ、親父が近所を探し回っているうちに、犬だけ先に帰ってくることもあったらしい。
面白いことを言ったためしが無い、話下手で恥ずかしがりやな親父であったので、「オレの犬」発言は親父の名言として記憶に刻まれた。
犬も亡くなり、親父も亡くなって10数年経つが、仕事などの普段の会話では、私のというフレーズを使うことが多く、オレのなどという乱暴な物言いは無いが、親しい友人で集まった時など、なにかのきっかけで「オレの、オレは、」というフレーズを使った場合に思い出す。「オレの犬」
そういえば、死ぬ直前まで、趣味の畑で玉ねぎを作っていて、よく送って来ていた。手紙には「私の作品です。」と書かれており、確かに作品といえなくもないほどに立派な玉ねぎだったが、「作品」かと苦笑した。
葬式の後に、玉ねぎを収穫に行ったが、借りてる畑全部に玉ねぎが植わっており、軽のワンボックスに積みきれないほどだった。いったいこれほどの量の玉ねぎをどうするつもりだったのか。確かに遊びで作っている量ではなかった。
by HyperMoto
| 2017-05-10 08:35
| Foods