2017年 11月 27日
折れたボルトの抜き取りまとめ |
今回のボルトの抜き取りはホントに超絶大変でした。製造後40年たったエンジンのシリンダーヘッドボルトはかなりの難物で、これまで抜いた折れたボルトの中では最強クラス。といってもこれまで抜いた折れたボルトは10本程度なのですが(笑)この抜けなさは錆びて抜けたなくなったとかそういう抜けなさではなかったと思います。
ボルトに穴を掘っていってわかったのですが、ボルトの手前(上の方)の方が抜けにくいのです。ボルトの奥はドリルが貫通してからば、穴を掘ている途中で一部がらせん状にほどけてきて、ほとんど抜けてきているのがわかったのですが、半分より上だけはどうにもこうにもガッチリ食い込んでいて抜けない。下半分がつながっていない状態で、M10のボルトを8ミリのドリルで穴をあけ逆タップで抜こうとしても抜けないのです。逆タップが雌ネジにまで食いついてしまって逆に抜けないのだろうか?これだけ削って抜けて来ないということは、たぶん仮説ではありますが、もともとのヘッドボルトがかなり強くしめられていて、かなり伸び切って変形していたのではないかと 予測しています。
弾性域を超えて変形して雌ネジ側に食いついているために、どうしても抜けないのだと! 違う? そもそもヘッドボルトって弾性域での締め付けでよかったんでしたっけ?どうでしたっけ? でも2本だけこうも抜けないという事は、錆びたとかどうしたとかでないボルトの変形が起こってために、これほどまでに抜けなかったと考えると良いような気がするが・・・ボルトが抜けなくなる理由が知りたい。今日この頃です。
弾性領域を超えて、塑性域に入るとゆがみが残ったままになり、逆に抜けやすくなる・・・とあるなぁ・・・ということは、締め付けすぎで抜けないということはなく・・・やはり単純に錆なのか?錆で撮れなくなってるのだろうか・・・。それにしても、錆くらいであんなに抜けなくなるのだろうか?
いや、錆ではなく、ギューッと占めたとき、あまりにピッタリ鉄と鉄がくっついて溶着してしまうような現象があるとか・・・そういう原因がなければ納得できない強靭な固着だった。
調べていくと摩擦熱で、ボルトが摩擦熱でくっついてしまうことがあるとか・・・ステンレスは特にくっつくらしいね! そうなのか・・・また高温環境下ではさらにかじりつきやすいらしい・・・。内側で同じ側のボルトが2本かじったということは、熱的に高温になるところだったのだろうか? いやエキパイならそんなこともあるかもしれないが、水が通ってるシリンダーブロックでそこまで熱がかかるとは思えないし・・・・。
とにかく、溶着だ! 原因はギューッと締めたときに、溶着してボルトが抜けなくなったのだろう!! そうに違いない・・・わからないけど・・・
とにかく、溶着だ! 原因はギューッと締めたときに、溶着してボルトが抜けなくなったのだろう!! そうに違いない・・・わからないけど・・・
by HyperMoto
| 2017-11-27 10:37
| ルノーキャトル Renault 4